青さのり(あおさのり)
三重県青さのり(あおさのり)
分類(大)
水産
分類(小)
海藻製品
主な使用食材
青さのり
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主な伝承地域
松阪市、伊勢市、鳥羽市、志摩市、南伊勢町、紀北町
食品概要(特徴・種類)
青さのりはヒトエグサという青のり類の海藻のことであるが、三重県では干して乾燥させた加工品も青さのりや、単に「あおさ」と呼んでいる。
三重県の青さのりの生産量は全国一位で実に6割のシェアを占めている。つくだ煮の原料として使われる他、一般家庭や飲食店での利用や、菓子類、即席のみそ汁等の加工品まで多様な用途に需要がある。
穏やかな内湾性の海域を好む青さのりやヒジキやアラメといった海藻類にとって、リアス式海岸を持つ三重県の海岸は絶好の生育地である。漁場によって、色や味に違いがあるのも三重県の青さのりの特徴である。毎年1~4月頃までの間、県内各地の沿岸域で見られる光景は「青いじゅうたん」と表現され、この地方の風物詩となっている。
食材としての青さのりは、その豊かな磯の香りが好まれ、古くから天ぷら、味噌汁、吸い物、つくだ煮など、多岐にわたる料理の具材として使用されてきた。また、近年ではパスタや玉子焼きといった日常のおかずにも活用されている。
歴史・文化、関連行事
リアス式海岸が広がる三重県南部の志摩半島周辺は、元々天然のりの好漁場であった。1950年代からは養殖が本格化し、1970年に入り養殖技術が開発されると、中勢地域から東紀州地域まで広範囲での養殖が行なわれるようになった。
2016年の伊勢志摩サミットでの食材採用をきっかけに注目が集まり、香りの良さや調理の手軽さから、一般家庭や飲食業界向けの商品として人気が高まった。
製造方法
伝統的な製造方法は、収穫した青さのりを水洗いした後、台の上に並べ、天日で濃い緑色になるまで2日ほど乾燥させる。しっかり乾燥させた青さのりは、年中使用できる。今日では工業生産が行われ、機械による洗浄、脱水、乾燥が行われ、より効率的な生産が可能となっている。
保護・継承の取り組み
三重県では、三重の地域特性をいかした生産品・加工品の中から、特に優れていると認められる県産品と生産者をセットで「三重ブランド」に認定している。三重県の青さのりは、漁場による味と香りのバリエーションの豊かさや、他県産のものと比べてボリュームある製品ができることなどが評価され、三重県漁業協同組合連合会を認定事業者として2021年にブランド認定された。
主な食べ方
入れるだけ、混ぜるだけで、青さのり特有の香りと味が楽しめるため、和洋中さまざまな料理に活用できる。
アレンジレシピ:あおさのりの天ぷら
材料
青さ海苔(生)
60g
天ぷら粉
70g
冷水
100cc
揚げ油
適量
作り方
天ぷら粉を分量よりやや少なめの冷水で溶き、あおさのりを加えてさっと和える。
180℃の揚げ油で揚げる。