文旦漬(ぼんたんづけ)
鹿児島県文旦漬(ぼんたんづけ)
分類(大)
その他
分類(小)
菓子類
主な使用食材
文旦、砂糖
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画像提供元:〇〇〇
主な伝承地域
阿久根市、県内全域
食品概要(特徴・種類)
文旦漬は、果実「文旦」の中果皮を煮詰め、砂糖をまぶして作る砂糖漬け菓子である。やわらかく、厚めの中果皮を糖蜜で炊き上げたものや、青いうちに文旦を輪切りにしたものもあり、後者はさわやかな香りが特徴である。文旦の収穫期は11~1月で、特に青みの強い11月頃に収穫されたものは皮が厚く風味が良いと言われている。
歴史・文化、関連行事
文旦漬の起源は、明治時代に菓子製造業を営んでいた川内市(現薩摩川内市)の笹野仙助、または阿久根市の坂上次助(さかうえじすけ)が、それまで捨てられることの多かった文旦の皮を活用するべく作り始めたと言われている。
文旦自体は江戸時代、安政元年(1854年)頃、中国からの商船が鹿児島の港に漂着した際に初めて日本に伝わった。船長の謝文旦(シャブンタン)が鹿児島の漁師たちに助けられ、そのお礼として果実が贈られた。その果実は地域の気候風土に合い、栽培が盛んになった。送り主である船長の名を由来に、その果実は「文旦」と呼ばれるようになった。
製造方法
文旦の厚い皮をむき、白い部分を6~8つに切り分け、一晩水につける。水を替えて火にかけ、皮が透明になり繊維がみえるまで煮る。水で充分に洗い、再度水を入れた鍋で茹で、ざるに取り出し水気を切る。次に、鍋に水と砂糖を入れて溶かし、文旦を加え、飴状になるまで煮詰める。さらに砂糖を加え、汁気がなくなるまで煮詰め、ざるにあげて粗熱を取り、砂糖をまぶして完成する。
保護・継承の取り組み
家庭での製造は現代では減少しており、文旦漬は主に土産品として扱われている。
主な食べ方
文旦漬はそのまま、おやつとして食される。