どじょうの蒲焼き(どじょうのかばやき)
石川県どじょうの蒲焼き(どじょうのかばやき)
分類(大)
水産
分類(小)
その他水産加工品
主な使用食材
どじょう
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主な伝承地域
金沢市
食品概要(特徴・種類)
どじょうを開いて 串焼きにし、甘辛いタレをつけて 蒲焼き にしたもの。良質のたんぱく質、カルシウム、リン、鉄分を豊富に含んでいる。どじょうの旬は7月上旬~ 8月下旬で、この時期になると生きたまま店頭で売られているほど、金沢市民にとっては馴染み の深い魚。
歴史・文化、関連行事
発祥は諸説あるが、明治時代と言われている のが通説。改宗を拒んだキリスト教徒が、金沢市の卵辰山に流され軟禁されていた。彼らに収入はなく、小川で獲った どじょうを蒲焼き にして売り歩き、生活の糧にしたり、精をつけるために食べていたと言われている 。一方で、江戸時代末期の武士の日記に、犀川や浅野川の河川敷の屋台で売られていた記録も見つかって いる。
製造方法
水路や沼地に生息しているどじょうを、真水の中で2~3日程度泳がせる。泥を吐かせたら、生きたまま目打ちし頭から背開きにする。その後、骨をつけた ままぶつ切りにし、タレをつけて 2~3度炭火で焼く。タレは醤油 と水あめに加え、皮を柔らかくするための日本酒、みりんを混ぜて作る。水あめの代わりにじろあめ(米でつくった 水あめ)を隠し味に入れる店もあるなど 、店ごとに独自で調合している。しっかり焼いてあるため、骨まで食べられる。
保護・継承の取り組み
近年 、金沢近郊ではどじょうの流通量が減っているため、県外から仕入れて提供する店が多くなっているが、「石川県水産総合センター内水面水産センター」では、どじょうを卵から稚魚まで育て、石川県内の養殖業者に出荷し、県内産のどじょう の流通量の確保を図っている。
主な食べ方
夏のスタミナ食として人気で、酒の肴 としても親しまれている。近江町市場内のお店や市内デパートの地下食品売り場などで手に入る。、どじょうをペースト状にしたものを練り混ぜたパイ生地と、蒲焼き 専用のタレを使用したパイも販売されている。