げたんは
鹿児島県げたんは
分類(大)
その他
分類(小)
菓子類
主な使用食材
薄力粉、重曹、黒糖
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主な伝承地域
県内全域
食品概要(特徴・種類)
げたんはは、小麦粉と黒糖・重曹をあわせて焼いた生地に、黒糖を存分にしみ込ませた、こげ茶色をした三角形のお菓子である。鹿児島では時期や行事を問わず、年間を通しておやつやお茶請けとして食べられている。かための生地に黒糖がしみ込み、中はしっとり、外はジャリッとした食感が特徴である。黒糖の風味が非常に強い。
歴史・文化、関連行事
げたんはは霧島市横川町にある山ケ野金山で生まれたと伝わる。全国6位の採掘量を誇る国内屈指の金山である山ケ野金山は、物資が豊富に運び込まれ黒糖がふんだんにあったことより、この地でげたんはが作り始められた。その後時を経て、大隅横川駅周辺の菓子屋で作られるようになった。昭和20年代までは駅前の数軒の菓子店で作られていたが、その後、金山の閉山などに伴って町から人が減ったこともあり、げたんはの作り手が減少していた。しかし、平成16年に横川町食生活改善推進員が再現。再び鹿児島の郷土料理として注目されることとなった。
げたんはという名前は「下駄ん歯」、つまり「下駄の歯」という意味。形状や色を泥で汚れた下駄の歯になぞらえたのが由来とされる。「横川菓子」「三角菓子」とも呼ばれていた。
製造方法
薄力粉、重曹、溶かした黒糖を混ぜ合わせた生地を板状に延ばし、焼きあげる。
焼きあがったものを三角形に切り、黒糖を水に溶かした蜜にくぐらせて、しみ込ませる。作りたてはかたいが2、3日たつと黒糖蜜が十分にしみ込み、中がしっとりとした食感になる。
保護・継承の取り組み
鹿児島県は、平成28年に県を代表する郷土料理等を「かごしまの味」として制定し、げたんはを含んだ28品(鹿児島県全域18品、奄美地域10品)を紹介している。
大隅横川駅で開催される町おこしのイベントで販売されたり、横川町の食生活改善推進員が小学校や各地の料理教室で、歴史と作り方を教えたりしている。
主な食べ方
お茶請けやおやつとしてそのまま食される。