いりもち
高知県いりもち
分類(大)
その他
分類(小)
菓子類
主な使用食材
よもぎ、小豆、小麦粉、砂糖、塩
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画像提供元:〇〇〇
画像提供元:高知県
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主な伝承地域
仁淀川町
食品概要(特徴・種類)
いりもちとは、よもぎを練り込んだ生地に小豆餡を詰めて焼いた丸くて平たい和菓子である。よもぎの濃い風味が香るしっとりとした生地とずっしりした小豆餡の組み合わせが特徴。
仁淀川上流のきれいな水で自生するよもぎをふんだんに使うのがポイントで、3月の芽立ちの時期には一家総出でよもぎ摘みが行われる。土佐三大祭りの一つに挙げられる由緒ある祭り「秋葉祭り」では毎年およそ1万個のいりもちが振る舞われる。まさに仁淀川町を代表する餅菓子と言えよう。
歴史・文化、関連行事
仁淀川町・別枝地区で古くから各家庭で作られている郷土菓子である。いりもちはその平たい形状から、仏様のお座布団に例えられており、お盆には各家庭でいりもちを作って仏壇に備えるのが恒例である。名前の由来は、よもぎが入っていることから「入りもち」、または鉄板で焼くことから「炒りもち」とする説がある。万病に効くと言われるよもぎがたっぷり使われており、身体にいい餅として食べ継がれている。
製造方法
餡は小豆、砂糖と少々の塩で炊きあげる。生地はよもぎを煮た後、ミキサーにかけて小麦粉とともによく練る。よもぎ生地であんこを包み、平たく仕上げる。油をひいたフライパンで両面がこんがりするまでじっくりと焼く。現在は、多めに作った際には冷凍保存しておいて食べる家庭もある。
保護・継承の取り組み
仁淀川町内のスーパーや産直所で販売されている。「秋葉の里の手作りいりもち」として仁淀川町の人たちで手作りしたものを冷凍真空パックにして商品化している。また、仁淀川町ではふるさと納税の返礼品として出品されている。
毎年2月11日に行われる秋葉祭りでは観光客へ振る舞われているほか、高知城歴史博物館では日曜市の料理教室で取り上げて、いりもちの貴重なレシピを広める活動をしている。
主な食べ方
各家庭で作るのが基本で、おやつとして日常的に食されている。