ジンギスカン
北海道ジンギスカン
分類(大)
畜産
分類(小)
畜産加工品
主な使用食材
羊肉、もやし、玉ねぎ、にんじん、キャベツ
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主な伝承地域
道内全域
食品概要(特徴・種類)
中央が山型に盛り上がった鉄鍋で、羊肉や野菜を焼いて食べる北海道の郷土食。地域遺産として北海道遺産に認定されている。盛り上がった中央部で肉を、そのまわりに野菜を置くことで、肉からでる肉汁が、縁で焼く野菜に味をつける。ジンギスカンは漢字で書くと「成吉思汗」で、モンゴル帝国の創始者チンギス・ハンの漢字と同じ。チンギス・ハンが戦争の際に、羊肉と野菜を焼いて兵士に食べさせていたことが名前の由来になったと言われている。
歴史・文化、関連行事
大正時代に第一次世界大戦の影響で羊毛の輸入が困難になり、毛用の羊を飼育するめん羊飼育が推奨された。しかし、めん羊飼育が盛んとなった第二次世界大戦後、次第に輸入羊毛や化学繊維が普及したことで、国産羊毛価格が下落し、めん羊飼育から羊肉用の飼育へと変わっていった。この頃から羊肉が食されるようになり、羊肉消費拡大のため根付いたと言われている。また発祥は諸説あるが、大正時代に満州へ日本人が進出し、羊肉を焼く料理「コンヤンロウ」を現地で見たことがきっかけという説もある。
製造方法
焦げつかないように、ジンギスカン鍋全体に油を塗る。次に鍋の山に羊肉をまんべんなくのせる。羊肉は焼きすぎると硬くなるので注意。その後羊肉を囲むように、野菜を置く。このとき、野菜は焼けすぎてしまうので鍋の縁に置くのがポイント。鍋の縁に溜まったタレで、シメにうどんなどを入れて煮込む。
保護・継承の取り組み
全国的に知られており、各地で食されている。また、北海道内には、有名なジンギスカン店が多数あり観光客が多く訪れる。ジンギスカン食普及拡大促進協議会は、4月29日をジンギスカンの日として日本記念日協会に登録し、羊肉の需要拡大に向けキャラクターを用いたPR活動などを行っている。さらに、札幌市では毎年「北海道ジンギスカンフェスティバル」が開催されているなど取り組みは様々である。スーパーマーケットには、家庭調理用の羊肉やタレが販売されているため、家庭で手軽に作ることができる。
主な食べ方
道央内陸部の滝川では、あらかじめタレで肉や野菜に味をつけてから焼く「味付けジンギスカン」が主流。道央沿岸部や都市部の札幌、月寒では、焼いた後に別皿で用意したタレをつけて食べる「後付けジンギスカン」が主流と言われている。羊肉は、生後1年未満の子羊の「ラム」と生後2年以上の「マトン」のどちらも食される。ラムは臭みが少ないのが特徴で、マトンは脂が乗っていてしっかりとした味が楽しめる。