かごしま茶(かごしまちゃ)
鹿児島県かごしま茶(かごしまちゃ)
分類(大)
その他
分類(小)
飲料
主な使用食材
茶葉
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主な伝承地域
県内全域
食品概要(特徴・種類)
鹿児島県は、温暖な気候を活かし早生から晩生種まで多様な品種を栽培していることから、摘採期間が長く、様々なニーズにあったお茶を生産しており、生産量・栽培面積ともに全国第2位の茶産地である(鹿児島県「かごしま茶について」)。また、日本一早く新茶ができる産地としても知られており、3月末から始まる新茶は「走り新茶」として有名である。
リーフ茶の消費が減少傾向にある中、抹茶の原料となるてん茶やドリンク原料茶、ティーバッグ原料など需要に対応したお茶づくりに取り組んでおり、令和4年度のてん茶の生産量は1,392tと全国1位である。(一般社団法人 鹿児島県茶生産協会「かごしま茶navi」)
鹿児島には「茶いっぺ(ちゃいっぱい)」という鹿児島弁がある。これは「お茶でも一杯飲んでいきなさい」というおもてなしの言葉で使われている。
歴史・文化、関連行事
鹿児島県の茶業の始まりは、800年程前に現在の南さつま市金峰町の阿多・白川に平家の落人が伝えたという説や、室町時代に湧水町の般若寺に京都の宇治から茶種子を取り寄せたなどの説がある。江戸時代に入ると薩摩藩が茶の栽培を奨励し藩内各地で栽培された。戦後、昭和30年代は全国でも有数の紅茶産地であったが、紅茶の輸入自由化に伴い緑茶への転換を図った。現在は、大型機械の導入等による大規模で効率的な生産が行われ、全国の荒茶生産に占める割合は増加傾向にある。
製造方法
茶葉の新芽を蒸し、それをもんで乾かすことを繰り返しながら、乾燥させて煎茶となる。蒸し時間の長さは、お茶の色、香り、味に大きく影響する。各産地では、茶葉の特徴に合わせて蒸し時間が決められる。
通常より短い時間が「浅蒸し」、通常の時間(30~40秒)が「普通蒸し」、通常より長い時間(2~3倍)が「深蒸し」となる。一般的にお茶の香りを大事にしたいときは蒸し時間を短く、味にコクを出したいときは、蒸し時間を長くするなどの工夫が行われる。蒸し時間により、湯のみに注がれたお茶の色もかわる。
保護・継承の取り組み
鹿児島では安全かつ良質なお茶の提供のため、茶業関係者一体となって生産履歴の記録・開示や、生産工程管理基準「かごしま茶基礎GAP」の策定に取り組んでいる。また、県独自の第三者認証K-GAPなどの取得推進を進めている。他、JGAPを始めとする国内認証からASIAGAP、GLOBALG.A.P.、FSSC等の国際的な認証制度の取得を推進している。
リーフ茶の消費拡大に向け、県内の小学生を対象とした「おいしいお茶の入れ方教室」や「かごしま百円茶屋」等の消費拡大イベントの定期的開催、大手量販店が実施する「鹿児島フェア」など、様々な機会を捉え、PR活動に取り組んでいる。
鹿児島県産の茶葉を100%用いた紅茶の商品も開発され、各地小売店で販売されている。
主な食べ方
お茶を飲むときは、茶碗にお湯を8分目ほど入れて冷まし、お茶の葉を急須に入れ、湯冷まししたお湯を急須に移す。1分待ってからお茶を注ぐ。注ぐ分量や濃さが均一になるように回し注ぎをし、急須に湯が残らないよう最後の1滴まで注ぎ切る。
冷たい水で時間をかけてじっくりと淹れた「水出し緑茶」は,夏場によく飲まれる。
また、ケーキやクッキーなどの洋菓子やまんじゅう等の和菓子の他、茶飯や茶殻を使ったつくだ煮などのアレンジ料理もある。
かつお節と麦味噌に緑茶を注いで混ぜて飲む「茶節」という料理もあり、疲労回復や二日酔いの時によく食されている。
アレンジレシピ:かごしま茶のクッキー
材料
かごしま茶
3g
薄力粉
100g
サラダ油
35ml
メープルシロップ
35ml
作り方
オーブンを180℃に予熱しておく。
ボウルに薄力粉をふるい入れて茶葉を加え、ゴムベラで混ぜ合わせる。
サラダ油、メープルシロップを入れ、ひとまとまりになるまで、ゴムベラで混ぜ合わせて、クッキングシートの上に2をのせ、麺棒で5mmほどの厚さに伸ばす。
5cm幅の正方形に切り、クッキングシートを敷いた天板に並べます。180℃のオーブンで焼き色がつくまで15分ほど焼く。
粗熱が取れたらお皿に盛り付ける。