かんばもち
高知県かんばもち
分類(大)
農産
分類(小)
その他農産加工品
主な使用食材
さつまいも、もち米、砂糖
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画像提供元:〇〇〇
画像提供元:高知県
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主な伝承地域
高知県東部(一部高知県西部)
食品概要(特徴・種類)
かんばもちは天日干ししたさつまいもにもち米をつなぎにして混ぜた餅のこと。高知県では干しいものことを「かんば」と呼ぶことからこの名で親しまれている。通常の餅と同じように軽く焼いて食べるのが主流で、香ばしさとさつまいもの優しい甘みが特徴。
かんばもちはさつまいもの収穫時期である11月からスタートし、材料がなくなる2月終わり頃まで作られ、高知県東部では冬の風物詩として食されている。ちなみに、高知県西部の土佐清水市などでも食されており、いももちと呼ばれている。
高知県には他にさつまいもを長時間煮たのち丸干しにした干しいも「ひがしやま」や、「ほしか(干し菓)」(干しいものこと)を粉末にして、黒砂糖を入れて蒸した「ほしかまんじゅう」と呼ばれる饅頭があり、かんばもち同様長く愛されている一品である。
歴史・文化、関連行事
まだもち米が高価であった時代、節約も兼ねて名産のさつまいもを混ぜて餅を作っていたのが始まりである。北川村にある岡島精米所が発祥の地と伝えられており、現在に至るまで昔ながらの製法が引き継がれている。北川村で作られているかんばもちは材料のさつまいもも、もち米も北川村産で、さつまいもならではの甘みを大切にしている。
高知県以外にも、同様の食品として長崎県五島列島に伝わる「かんころもち」が知られているが、高知県のかんばもちの方がさつまいもの分量が多く、よりお菓子に近い味わいである。
現在は県内のスーパー他、インターネットや東京のアンテナショップでも取り扱いがある。
製造方法
さつまいもを厚さ2cmほどにスライスして、天日干しして乾燥させる。もち米とかんばを蒸して、砂糖を加えつく。餅になったら、平たく形を整える。
保護・継承の取り組み
県内のスーパーや直売所、インターネット販売もあるので県外からも買い求めることができるようになっている。現在はオーソドックスなかんばもち以外にも、黒砂糖を使ったものや紫いもを使ったものも販売している。乾燥している冬でもカビやすいため、現在は冷凍品も販売されている。
主な食べ方
スライスして少し炙って食すのが一般的である。