カシャ餅(かしゃもち)
鹿児島県カシャ餅(かしゃもち)
分類(大)
その他
分類(小)
菓子類
主な使用食材
よもぎ、餅、黒糖、さつまいも
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主な伝承地域
奄美群島
食品概要(特徴・種類)
カシャ餅は、よもぎと餅を合わせ、黒糖とさつまいもを練った餅をクマタケラン(カシャ)の葉に包んで蒸した食品である。よもぎの香りや黒糖の甘さが特徴で、触感はもっちりとしている。
奄美大島の特産品であり、奄美の方言では「ふち(よもぎ)もち」、「かしゃ餅」、「ふっつもち」とも呼ばれる。黒糖、よもぎ、さつまいもが主な原料となるが、小豆が入る場合もある。
歴史・文化、関連行事
カシャ餅は、奄美大島で旧暦の節句(3月3日と5月5日)に子どもの健康と成長を願うために各家庭で作られてきた。節目の集落行事でも振る舞われる。
よもぎには厄除けの力があると考えられ、親類におすそ分けをする風習もある。
現在ではおやつの定番である。
製造方法
よもぎを洗い、葉をちぎり、重曹を加えた湯でゆでた後、一晩水につけてアクを抜く。その後、ミキサーでペースト状にし、さつまいも、黒糖、餅米粉、水などを加えてさらにペースト状にする。これを丸めてカシャの葉で包み、蒸し器で20分蒸す。
材料によって食感が異なる。さつまいもが多くなると柔らかくなる。固めが好みの場合はさつまいもを入れない。小豆が入るものもある。
保護・継承の取り組み
カシャ餅の作り方は代々親から子へと受け継がれてきた。家庭で作る機会は年々減ってしまっているが、季節の行事で振る舞われたり、学校の家庭科の授業などで作り方を教わることがある。また、土産品としても人気がある。
主な食べ方
カシャの葉を剝がしてそのまま食べる。出来たてが最もおいしく、少し温めて食べることもある。