粉わかめ(こなわかめ)
福井県粉わかめ(こなわかめ)
分類(大)
水産
分類(小)
海藻製品
主な使用食材
わかめ
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主な伝承地域
県全域(日本海沿岸地域)
食品概要(特徴・種類)
粉わかめは、生のわかめを天日干しにして乾燥させ、手でもんで細かくした伝統食品。瓶詰めなどにされて商品として販売され、県全域で食べられている。材料となる天然わかめは、4から6月にかけて漁が行われ、船上からの漁獲や、海女さんが素潜りし根元から折って漁獲される。新わかめは柔らかく、小さいものは茎まで食べられるのが特徴。採れたてのわかめをその日のうちに加工を始めるのが、おいしく仕上げるコツとされる。
そのままでも食べられるが、ご飯にかけたり、お吸い物に入れたり、焼きそばやパスタなどのトッピングにするなど、さまざまな形で活用されている。
歴史・文化、関連行事
わかめは浅い岩場に生育し、福井県沿岸各地で採られるが、中でも坂井市三国町や越前町の左右(そう)地区は、県内有数の漁場として知られる。粉わかめは、元々はそれらの産地で、地元の人たちの間で古くから食されてきたものとされる。今日のように県全域に知られるようになったのは昭和初期のこと。加工品会社が海女からわかめを直接仕入れ、商品化したことで広まり、今日では県を代表するお土産品として知られるようになった。
製造方法
わかめの芯とめかぶを丁寧に取り分け、簾(す)と呼ばれるゴザの上に葉を一枚ずつ並べて天日干しにした後、乾燥室で乾かす。水分が完全に抜けてパリパリになったら、混入している茎などを選り分け、最後に手でもんで細かくする。粉状になったわかめは、袋や瓶詰めされて販売される。瓶は、一升瓶から、2合瓶、4合瓶までさまざまな大きさがある。
保護・継承の取り組み
地元のスーパーや物産展などで幅広く販売され、一般家庭で日常的に使われている。贈答品としても利用されることが多い。福井市漁業協同組合では、粉わかめの製造・販売のほか、わかめ干し体験を行うなど、粉わかめの普及に取り組んでいる。
主な食べ方
天然の塩味が利くため、トッピングとしてふりかけられるものであれば、ご飯やパスタ、焼きそばなど何にでも活用できる。そのままでもおいしいが、しょうゆとの相性も抜群。また、お吸い物入れるとだしが利くのも特徴の一つ。
アレンジレシピ:粉わかめと梅じゃこのおにぎり(2人前)
材料
ご飯
300g
粉わかめ
適量
ちりめんじゃこ
10g
梅干し(種抜き)
2個
塩
お好み
作り方
梅干しを叩く。
ボウルに炊いたご飯、ちりめんじゃこと梅干しを入れて、よく混ぜる。お好みで塩を入れる。
おにぎりを握り、最後に粉わかめをのせる。