こんにゃく
奈良県こんにゃく
分類(大)
農産
分類(小)
その他農産加工品
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主な伝承地域
吉野地域
食品概要(特徴・種類)
奈良県は、夏期冷涼なことを背景に、古くからこんにゃくいもの栽培が行われている。昔ながらの製造方法でつくられたこんにゃくが名産品であり、歴史ある製造会社が多く存在する。
こんにゃくいもをすりつぶしてつくる手づくりのこんにゃくは、歯応え、食べ応えが十分にある。
歴史・文化、関連行事
こんにゃくいもが植物として日本に伝わり、栽培が始まったのはおよそ2000年前と言われている。縄文時代にさといもなどとともに、伝来したとみられている。日本への渡来方法や時代については諸説さまざまであり、詳細は明らかになっていない。
こんにゃくは6世紀頃に仏教とともに中国から伝わったとされているが、こちらもはっきりとした記録や資料などは残っていない。はじめは薬用として用いられていたようだが、祝い事、祭り、正月のお供え物、ごちそうとして、こんにゃくは欠かせないものとなった。
また、こんにゃくは「腸の砂おろし」とも呼ばれ、腸内を整え、健康や美容に良いとされてきた。
製造方法
こんにゃくいもの汚れを落とし、皮をむき、適当な大きさに切ったものをゆで、ミキサーなどにかけて延ばす。一度寝かせ、石灰水などと混ぜ合わせたものを型に入れ、凝固させる。最後にあく抜きを行い完成する。皮ごとすりつぶしたり、凝固剤を加えたり、製造方法、材料はさまざまである。
バタバタと音をたてて練る「ばた練り」と呼ばれる伝統的な製法も存在する。よく練ることで空気が混ぜ合わさり、歯応えが良くなる。また、こんにゃく独特の香りが薄れ、味が染みやすくなるとも言われている。
保護・継承の取り組み
地域の産品として、スーパーや直売所などで通年販売されている。農業施設や道の駅などでは、こんにゃくいもの収穫体験や、こんにゃくの手づくり体験が 行われている。
近年、地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等を目的に施行された、近畿農政局の「6次産業化・地産地消法」に基づく事業計画により、こんにゃくいもの栽培とこんにゃくの商品開発、ブランド化などの取り組みが行われ、地域をあげて、こんにゃくの生産振興、こんにゃく食文化の保護継承が行われている。
主な食べ方
奈良県のほぼ中央に位置することから「奈良のへそ」とも呼ばれる吉野郡黒滝村に所在する道の駅、吉野路黒滝「黒滝こんにゃく・よもぎの里」では、つくりたてのこんにゃくを、吉野杉の割りばしにさして食す「串こんにゃく」を提供し人気を博している。
こんにゃくは、乾物、にんじんとともに下味をつけ、奈良漬けと和えたものを郷土料理「奈良和え」として食すこともある。
アレンジレシピ:串こんにゃく(つくりやすい分量)
材料
こんにゃく
適量
水
適量
調味料(しょうゆ、塩、砂糖、鷹の爪)
各適量
作り方
こんにゃくをお好みの大きさ、形に切る。
鍋に水と調味料を入れ、こんにゃくを加えて炊く。ぴり辛に味がしみたら完成。
提供元:よもぎの里