こっぱ餅(こっぱもち)
熊本県こっぱ餅(こっぱもち)
分類(大)
その他
分類(小)
菓子類
主な使用食材
乾燥さつまいも、もち米、砂糖、塩
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主な伝承地域
天草地区
食品概要(特徴・種類)
こっぱ餅は、天草地域特産のさつまいもを使った伝統的な菓子である。「こっぱ」とは、皮をむいたさつまいもを7mmほどの輪切りにしてゆでて天日干ししたもの。これともち米を蒸してつき、餅にしたものがこっぱ餅である。砂糖もしくは水あめで味をつける。ふんわりもっちりとした食感で、さつまいもの甘みを感じられる素朴な味わいが特徴の餅菓子。
歴史・文化、関連行事
「こっぱ」とは木っ端みじんの「こっぱ」と同じく、「小さく切る」「切れ端」という意味の方言が由来。
天草地域では平地があまりないため昔から米の収穫量が少なく、やせた土地でも育つさつまいもを多く栽培していた。さつまいもの輪切りの真ん中にわらを通して軒先に吊るす光景は、天草に冬の訪れを告げる風物詩であった。乾燥させてある「こっぱ」は保存食として重宝しただけでなく、乾燥させることで、その甘みを増加させる効果もあった。この「こっぱ」を使ったこっぱ餅は、昔は 天草地区の各家庭でつくられており、常温で日持ちするため特にお正月用のおやつとして年末につくられていた。
今でも、天草地域の代表的なお土産として販売されている。
製造方法
洗って一晩漬けたもち米と、さつまいもを干した「こっぱ」を別々に蒸す。蒸したものを臼などでつき、砂糖と塩を加えて混ぜ合わせる。4cmくらいの厚さに伸ばし、固まったら適当な大きさに切り分ける。常温で2か月程度保存できる。
保護・継承の取り組み
菓子店などでは紫いもを使ったものや黒砂糖で味付けしたものなど、さまざまな種類のこっぱ餅が販売されている。
主な食べ方
やわらかいうちは食べやすい大きさに切ってそのまま食べる。きな粉をまぶすこともある。硬くなったら電子レンジやトースターで温めたり、フライパンで焼いたりする。油で揚げる食べ方もある。