こる豆(こるまめ)
熊本県こる豆(こるまめ)
分類(大)
農産
分類(小)
豆類加工品
主な使用食材
大豆、塩、片栗粉
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主な伝承地域
宇城地域、上益城地域、県下全域
食品概要(特徴・種類)
こる豆とは古くから伝わる、納豆を天日干しで乾燥させてつくる保存食である。おやつとしてそのまま食べたり、お茶漬けや酒の肴 (さかな)として食したりする。食べ物を無駄にしない昔の人々の知恵と言える。
歴史・文化、関連行事
こる豆の起源は、文禄の役(1592年~1593年)で加藤清正率いる熊本部隊が朝鮮に出兵した時だと考えられている。名前の由来は、偶然食べ残した煮豆と干し味噌が、馬の体温で発酵して「香ばしい豆」になり、やがて「香る豆」が「こる豆」に変化したという説と、煮た大豆を包んだわらの袋の中で納豆ができ、加藤清正 が「この豆はうまい」とたいそう気に入り、「この豆」が「こる豆」に転じたとの説がある。
昭和40年代までは、いわゆる納豆のことを「こる豆」と呼ぶこともあり、多くの家庭でつくられていた。現在でも納豆を乾燥させたものをこる豆と呼ぶ地域もある。
製造方法
納豆に塩をふり、味をなじませる。小麦粉(片栗粉、米粉でもよい)をかけて混ぜ、平らな場所に広げて天日干しする。2~5日程度干し、好みの硬さに調節する。空気が乾燥している冬がつくりやすい。できたものは常温で長期保存ができる。
保護・継承の取り組み
地元メーカーで製造・販売されている。
主な食べ方
そのまま食べたり、お茶漬けや酒の肴にして食されたりする。