三笠(みかさ)
奈良県三笠(みかさ)
分類(大)
その他
分類(小)
菓子類
主な使用食材
小麦粉、卵、砂糖、小豆あん
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主な伝承地域
奈良市、大和高原地域
食品概要(特徴・種類)
三笠は、小麦粉の生地を焼き上げ、小豆あんを包んでつくられる菓子。奈良県の三笠山(現在の若草山)を模してつくられた菓子であり、笠が三つ重なったように見える形状が特徴である。なだらかな曲線は、奈良県にそびえる山々の稜線を想起させる。
歴史・文化、関連行事
発祥は諸説あるが、明治から大正にかけて菓子屋や茶店でつくられていた菓子である。もとより三笠山の形状を模した菓子であり、その呼称がついていたが、昭和初期に三笠山を眺めていた菓子屋の店主が1個で6人分もある特大の三笠を考案した際に話題を呼び、名物となった。
どら焼きのようであるが、山を模した大きさが特徴で三笠、または三笠焼きと言われている。
名の由来になった三笠山は、春日大社の北東に位置する山であり現在は若草山と呼ばれている。かつて平城京を守る三山とよばれた春日山、生駒山、平城山に連なる春日山連山の一峰であり、「百人一首」や「古今和歌集」に収められている阿倍仲麻呂の歌「あまの原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」にも登場する。
製造方法
小麦粉、卵、砂糖でつくられた生地を銅板で焼き、小豆あんを包む。大きさは直径10cmから20cmのものが存在する。製造者となる菓子屋の屋号や、鹿、干支などの焼印が入ることもある。
保護・継承の取り組み
奈良市の林神社では、日本で最初に饅頭を製造したと伝わる林浄因を祭神として祭っており、毎年4月19日に饅頭祭が執り行われる。饅頭祭において、直径30cm以上の三笠が奉納される。
主な食べ方
菓子としてそのまま食す。