みょうが饅頭(みょうがまんじゅう)
熊本県みょうが饅頭(みょうがまんじゅう)
分類(大)
その他
分類(小)
菓子類
主な使用食材
白玉粉、小麦粉、砂糖、小豆あん、みょうがの葉
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主な伝承地域
八代地域、宇城地域
食品概要(特徴・種類)
熊本県の八代地域、宇城地域に伝わるみょうが饅頭は、白玉粉、小麦粉を混ぜた生地で甘い小豆あんを包み、みょうがの葉で巻いて蒸した菓子である。もち米粉を入れることもある。団子のようなつくり方であるが、饅頭と呼ばれる。食べる時に包んであるみょうがの葉をむくことから「皮はぎまんじゅう」と呼ばれたりもする。飽きのこない、みょうがのよい香りを楽しめるのが特徴。みょうがの葉が育つ5~9月くらいの時期に、つくられる。
一部の農家では、豊作祈願の神事と田植えを終えての慰労会である「さなぶり」の時期に食されるものを「さなぶり饅頭」と呼ぶこともあった。
歴史・文化、関連行事
熊本県の宇城地域、八代地域は、豊富な水と八代平野のもち米を原料としたもち米粉や寒晒し(白玉粉)の生産が古くから盛んである。現在も4軒の白玉粉製造会社があり、全国に出荷している。
みょうが饅頭は、熊本県内のもち米産地の郷土菓子として受け継がれ、摘みたてのみょうがの葉が手に入る季節限定の味である。
製造方法
白玉粉、薄力粉、塩に水を入れ、耳たぶくらいの柔らかさになるまでよく練り生地をつくる。小さく丸めた小豆あんを生地で包み、それをみょうがの葉で巻いて蒸す。片栗粉をまぶしてから蒸すと、みょうがの葉をはがしやすい。
保護・継承の取り組み
宇城地域、八代地域では、みょうがの葉が収穫できる時期に、地元の道の駅などで販売されている。また、県内の和菓子店の中にも期間限定で製造、販売するところがある。
熊本県による取り組みである、地域に伝わる郷土料理を伝える「くまもとふるさと食の名人」において、つくり方を体験教室やYouTubeなどで伝えている。
主な食べ方
みょうがの葉で包んであるものは、外側のみょうがの葉をむいて食す。