御城之口餅(おしろのくちもち)
奈良県御城之口餅(おしろのくちもち)
分類(大)
その他
分類(小)
菓子類
主な使用食材
小豆餡、餅、きな粉
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主な伝承地域
大和郡山市
食品概要(特徴・種類)
御城之口餅(おしろのくちもち)は、小豆あんを餅で包み、きな粉をたっぷりとまぶした、ひと口サイズの菓子である。きな粉の香ばしさが、あんの甘さを引き立てる。
豊臣秀吉の弟、豊臣秀長の命によりつくられたこの菓子は、その菓子づくりを命じられた菓子屋が城の門から続く街の一軒目であったため、その名が付き、名物となったものである。
歴史・文化、関連行事
戦国時代、郡山城主(現在の大和郡山市)であった豊臣秀長の命 により珍しいお菓子をつくるように命じられた菓子屋「菊屋」の菊屋治兵衛(きくやじへい)が献上したお菓子を豊臣秀吉が喜び、「鶯餅(うぐいすもち)」の名を授けた。菊屋は郡山城の大門から続く町人街の一軒目に所在しており、その餅は後に「城之口餅」と呼ばれるようになり、現代の「御城之口餅」となった。
製造方法
小豆あんと餅米、青大豆でつくられたきな粉でつくられる。釜であんを炊く際は、蒸気で一気に炊けるよう、丈夫な砲金(銅合金の一種)の大釜が使用される。強い火力で炊き上げる時間が短いため、質の良い小豆あんができる。
餅米で餅をつき、大釜で砂糖を加えて炊き、加工餅「求肥(ぎゅうひ)」をつくる。
小豆あんを求肥で包み、きな粉をまぶして完成。
保護・継承の取り組み
奈良県大和郡山市に所在する菓子屋で、職人により手作業でつくられている。百貨店などでも販売されている。
主な食べ方
贈答品、土産物品として食されている。