パパイヤ漬(ぱぱいやづけ)
発酵食品
鹿児島県パパイヤ漬(ぱぱいやづけ)
分類(大)
農産
分類(小)
漬物
主な使用食材
パパイヤ、塩、砂糖、醤油
※ダウンロード可能な画像を使用する場合は「リンクについて・著作権」をご一読の上、
出典を農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」と明記し、ご利用ください。
なお、画像提供元の記載がある場合は画像提供元も併せてご記載ください。
画像提供元の記載例
【画像提供元の記載がない場合の記載例】
出典:農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」
【画像提供元の記載がある場合の記載例】
出典:農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」
画像提供元:〇〇〇
主な伝承地域
奄美群島
食品概要(特徴・種類)
パパイヤ漬は、鹿児島県奄美大島の伝統的な食品である。熟す前の青パパイヤを醤油と砂糖で作ったタレに漬けられ、コリコリ(シャキシャキ)した食感が特徴だ。パパイヤはトロピカルフルーツとして果実を食べるが、青パパイヤは野菜として食されている。
歴史・文化、関連行事
パパイヤは熱帯アメリカ原産で、16世紀初期にスペインの探検家によって世界に伝わった。江戸時代の終わり頃にはすでに野菜として食べられていたとされる。奄美地域を中心に、鹿児島県本土でも栽培される。パパイヤ漬は、食卓におなじみの食材であり、奄美の郷土料理「鶏飯」の材料にも使われる。
製造方法
青パパイヤを収穫し、種を取り除いた後に4等分して皮を剥く。その後、塩水につけてあく抜きをし、1日天日干しにして乾かす。砂糖、味噌、醤油、みりんなどを用いた調味液に浸し、数日つけ込む。その後、食べやすい大きさに切って食べる。にんにく味や、キムチ味もある。
保護・継承の取り組み
鹿児島県は、平成28年に本県を代表する郷土料理等を「かごしまの味」として制定、パパイヤ漬(パパイヤ漬)を含んだ28品(鹿児島県全域18品、奄美地域10品)を紹介している。
また、家庭でパパイヤ漬を作る文化は根強く、塩加減や味が家庭ごとに異なる様々なパパイヤ漬が作られている。スーパーマーケットや土産店でも広く取り扱われており、人気の品である。
学校の給食でも使用され、若い世代にも親しまれている。
主な食べ方
奄美大島の郷土料理である鶏飯や、お酒のつまみ、お茶請けなどの他、野菜や豚肉と炒める料理など幅広く親しまれている。チーズと一緒に食べるなど、さまざまな食べ方がある。