わらびもち
奈良県わらびもち
分類(大)
その他
分類(小)
菓子類
主な使用食材
わらび粉、水、砂糖
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出典:農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」
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主な伝承地域
県内全域
食品概要(特徴・種類)
わらびもちは、わらび粉、水、砂糖を鍋で火にかけ、冷やし固めた菓子のことである。山菜であるわらびの根から採れるでんぷんを乾燥させて粉末状にした「わらび粉」を用いてつくられていたことからその名が付いた。できたてのわらびもちは、もっちりとした食感を堪能できる。涼感を呼ぶため夏によく食されるが、季節を問わず通年食されるものである。
わらび粉は貴重なものであり、一般販売されているものは、わらび粉の代わりにさつまいもやいも類などから採れたでんぷんを用いてつくられることもある。わらび粉のみでつくられるわらびもちは、黒いつやと粘りの強さが特徴である。
歴史・文化、関連行事
東大寺の僧たちが、若草山のわらび根を採らせ、くずのように処理して食したところ美味だったため、砂糖をまぜて茶菓子として提供したことが始まりという言い伝えが残る。
山へ赴きわらびを採り、小さな根からでんぷんを採るのは非常に手間のかかる作業であり、わらび粉は高価な食材とされていた。
古都奈良で早春を告げる伝統行事であり、奈良公園の東端に所在する若草山で行われる「若草山焼き」は、わらびがよく採れるように始められたという説が存在する。
製造方法
山菜であるわらびの根をたたいて砕き、さらし乾燥させることを繰り返し 精製されるわらび粉が原材料となる。わらび粉、水、砂糖を火にかけ、焦がさぬように混ぜあわせ、透明になったら適正なタイミングで取り出し、一口大に切りそろえる。わらびもちづくりは、温度と湿度が管理された場所で専門の職人たちにより製造される。
保護・継承の取り組み
主に県内の菓子専門店で販売される。日本各地の百貨店でも人気の品である。「揚げわらび餅」など、新たな食し方、提案を行う専門店も存在する。
主な食べ方
わらびもちの自然な香りを楽しむべくそのまま食す。きな粉をふりかけたり、黒蜜をかけたりして食す。きな粉のきめ細かさが、わらびもちの食感を引き立てる。出来たての味を再現するべく、再加熱し食すこともある。